三者面談のシーンの作監を担当しました。
繊細な空気を保ちつつ、キャラそれぞれの心情が感じ取れるよう、細やかな視線や角度などを考えながら作画しました。
他話数もお手伝いさせて頂きましたが、髪が短い沙季を今回初めて描きました。
動きのある毛先は気を抜くと雑に見えてしまうので、可愛らしく見えるよう注意しました。

コンテでハリネズミのパペットが出てきた時に、なんて粋な演出をするんだと、アイデアに驚きました。また、そのハリネズミの出てくるところを、演出の安東がしっかり理解して大事に演出をしていたので、心強く思った話数でした。

この作品のお仕事をさせて頂いて、日常描写がとても丁寧な作品だと感じました。
花やパン・お茶菓子などの食べ物といった小物が細かく表現されていることも日常描写に説得力を持たせているなと思いました。
個人的にコンビニのパンの色作成に力を入れたので見て頂けると嬉しいです。

11話は担当した中でも印象深い話数になりました。工藤先生の白衣に芝生をつけた初登場、面談での亜季子さんの嬉しそうな様子…特に個人的に好きなのは、最後の悠太と沙季が綺麗に対になっているところです。それぞれ別の方向を向いている二人が少し切なくて、それに続く不穏な予告まで含めて見どころ満載の11話です！