第2話 取引　と　目玉焼き

タイトルにある目玉焼きにこだわりました。監督から硬めの目玉焼きというオーダーがあったので、10個ほど目玉焼きを作ってみて監督の好みの目玉焼きの硬さや色を見つけて、作画に起こし、色彩設定さんと色分けの相談をラフの段階でして、みんなが納得する目玉焼きを書くことができました。

２話で出てきた固焼きの目玉焼きの色を作る機会があまりなかったので、実物を見たり作画さんとどうすれば伝わりやすいかなど色々話をしたなという思い出があります。 白身の端の焦げ目など、細部にわたってイメージ通りになるようこだわったなあと思います。
あとカレー皿！皿の柄の色味も考えてるので楽しかったです。

水星高校のシーンは、教室の壁、床、廊下、ロッカーに使用感を出すために汚し、キズ、凹みを入れたり、机、椅子の色、形を揃えずに色んな年代の種類の物が一つの教室で使われている用にこだわりました。

間を使った絶妙な空気感、微かな表情の変化が伝えるストーリー性、時間帯や時期を伝える光や影の演出にこだわりました。特に悠太と沙季の微妙な距離感を意識しながら細かい仕草の表現を作り込んだので、是非注目してほしいです。