アニメスタッフの制作日記
~Staff Diary~

5 レイトショー と ガチなやつ

第5話演出 小林美月の日記

劇中劇「蒼い夜の隙間」は、コンセプトアートに加え、キャラクター、色、背景、撮影、音楽などの全てを劇中劇用に制作したので、本編とはまた違った表現を楽しむことができるかと思います。また、実写で切り絵アニメを撮ってみたりと、個人的にも新しい試みをさせて頂いています。ぜひ、各パートのアニメーションの表現の違いを楽しんでいただき、なおかつ、この5話を通して栞先輩の魅力をより感じて頂けると幸いです。

メインアニメーター 太田衣美 の日記

音楽のシーンの作画を担当しましたが、音源が来てから、コンテを変えてもらったり、音楽に合わせてカット割やキャラの動きとかを、演出の小林と毎日相談しながら、一から一緒に作った印象深い話数です。バイオリンも、実際に触ってみたり、奏者の方の映像など、できるだけリンクするようにリアルにだけれどドラマチックに描くことを目指しました。

5話劇中劇作監 村上彩香 の日記

劇中劇用の諸々の資料をいただいたとき、あまりの作りこみに監督の本気さが伝わりました。これは全力で答えなくてはと必死で作業させていただきました。長尺演奏シーンは幸せがあふれ出るような表情を描けたかと思います。物語が進むにつれ、喜怒哀楽と様々な表情を見せるイヌくん、ネコちゃんにご注目ください。

色彩設計 桂木今里 の日記

5話はやはり作品の中で描かれる映画!しかも丁寧に描かれていて。私も義妹とは全く違う世界観を目指してキャラクターの色を作りました。 ちなみにイヌ君はボロ服を着ている時と最後で毛艶が違うのを色で表現しています。

音響監督 小沼則義 の日記

5話の栞先輩が悠太と映画に行くところで、行きと帰りにあえて同じ音楽を選曲したのですが。これを監督に初めて見せたときに、いいと思いますと言っていただけたのは「この作品で表現において、しっかりと視聴者を信じる」という部分の共通意識の形成において大事な回だったと思います。

録音助手 小松怜司 の日記

注目して欲しいところは、5話での栞が深く息を吐く車中のシーンです。やはりあそこは収録現場でもスタッフ一同も辛えと言うぐらい現場の空気感ができておりその空気感を壊さないように収録のオペレーターをいたしました。
みなさんもぜひそのシーンをお楽しみください。

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